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エクスプロイト戦略

『傾向を読ませて、相手の傾向を読む』

相手の情報招集や自分の情報提示、意図としてない自分の情報を収集されない事が大切です。

長期的な戦略になるので、断片的なアクション戦略にならないように気をつけましょう。

エクスプロイト戦略はGTO戦略をベースに相手の傾向や自身の仕掛けに応じてアクションの調整を行うと最適化されます

成功させる3つの秘訣

1.情報の管理:

ポーカーにおいては、自分の傾向やプレイスタイル、相手の傾向やプレイスタイルという情報を管理する事が重要です。自身の情は意図的に提示することで管理し、相手のアクションの偏りをいち早く収集しましょう。※相手の2/3ベットはナッツ級かブラフのみ、ポットオーバーはほとんどバリューなど傾向の偏りを収集、自身の傾向も偏らないように管理する。

特に相手のアクション傾向に分析しがちになるので、自己分析を怠らないようにしましょう。

2.バランスの取れたアクション/レンジの構築

チェック、コール、ベット、レイズレンジに様々なハンドランクをバランスよくプレイする。相手はあなたのアクションにどんなハンドがあるのか絞る事が難しくなります。これは相手に不確実性をもたらし、大きなミスを誘発でき、ナッツ球ではないハンド(レンジ:下限がセカンドヒット)でも大きなバリューを得る事ができます。⇨フロップチェックにトップヒットのストロングハンドを入れたり、1/3ベットにナッツ級のハンドを入れたりベット額に応じてもハンドランクが偏らないようにすることで、大きなバリューやオーバーフォールドを誘発する事ができます。

3.印象操作:

特定のハンドで意図的に偏った行動を取ることで、相手に特定のイメージを植え付けることができます。相手やテーブルのプレイヤーへ偏らせた情報を認識したと読む事でバランスを逆に偏らせましょう。そうする事であなたが取るアクションに対して相手がどのように反応するかを形成する事ができます。

例 相手に提示する偏った情報/アクション
・ポットベットにバリューのみ→ポットベットで降ろす(アグレッションが高い相手)
・1/3ベットはドローかマージナルハンド→ナッツ級を1/3ベットする事でレイズを誘発

収集、提示する情報

情報カテゴリ 詳細
各ポジションのレンジの幅 UTGからの下限のハンドなど
アクションレンジ チェック、コール、ベット、レイズのレンジを収集、提示する。
ベット、レイズ額のレンジ 【1/3、1/2、2/3、ポット、オーバーベット】
・各ベットのバリュー、ブラフの比率
・各ベットのハンドランクの下限〜上限
インポジ、アウポジのアクション傾向

インポジション:各ポジションのブラフ傾向
アウトオブポジション:ベット、レイズのレンジ(下限〜上限)

各ポジションのレンジの幅

各ポジションからの開始ハンドのレンジ下限を収集、提示することで、相手の可能なハンドレンジの予測を最適化したり、相手にはミスリーディングを誘発する事ができます。

アクションレンジ

プレイヤーのアクション(チェック、コール、ベット、レイズ)に基づいて、相手の戦略的傾向を把握したり、自身の戦略的傾向をテーブル全体のプレイヤーに提示する事ができます。チェック、コールなどのパッシブなアクションによるレンジの上限などを高めることで、アウトオブポジションでの戦いも優位に進める事ができますし、相手のチェック、コールの上限が低ければ、ブラフなどで降ろす事ができます。

ベット、レイズ額のレンジ

ベットとレイズによる、プレイヤーのブラフとバリューの比率を測定します。

各ベット(1/3、1/2、2/3、ポット、オーバーベット)のバリュー、ブラフの比率やハンドランクの下限〜上限を収集することや、自身のレンジバランスを調整することが大切です。

インポジションとアウトオブポジションのアクション傾向

各ポジションのブラフ/バリューの比率を計りましょう。
アウトオブポジションのベット、レイズのレンジ(下限〜上限)特に下限は重要な情報。セカンドヒットやトップヒット弱キッカーでも打つような下限が低いプレイヤーにはインポジでバリューを最大化する事ができます。逆に自身は下限を高めることで相手の方が弱いハンドでベットしてもらえたり、強いハンドでもチェックをもらう事ができてショウダウン率が高まります。

具体的で効果的な戦術

リバーでの1/3ベット

1.多様なレンジの組み込み:

1/3ポットサイズのベットにはブラフからナッツハンドまで、広範なレンジを含めることができます。これにより、相手に具体的なハンドを絞り込ませにくくし、あなたの次の行動を予測させないようにすることができます。

2.フォールドエクイティの増加

小さなベットでも相手にプレッシャーを与えることができ、特に相手がマージナルなハンドを持っている場合にフォールドを誘発しやすくなります。これにより、比較的小さいリスクでポットを獲得するチャンスが増えます。

3.オーバーフォールドの誘発

定期的に小さいベットサイズを使用することで、相手がより強いハンドをフォールドさせる「オーバーフォールド」を引き出すことが可能になります。相手が自分のハンドに自信を失い、より多くのポットを放棄するようになるかもしれません。

4.ポットコントロール

1/3ポットのベットは、ポットを膨らませすぎずにコントロールするのに役立ちます。これにより、自分のハンドの潜在的な価値を最大化しつつ、リスクを抑えることができます。

5.ショウダウン率が上がる

様々なハンドランクがあるので相手のアグレッションを下げることができます。相手のアグレッション傾向に応じてハンドランクのバランスを調整すると最適なアクション選択が可能です。パッシブなプレイヤーにはブロックベットになるマージナルハンドでのベットが有効になるのでショウダウン率は上がります。

2/3以上のベットの戦術的利用

1.ポットのコントロール:

インポジションにて2/3ベットを通じてポットサイズをコントロールし、マージナルハンドでもポットを奪取するチャンスを増やします。大きいベットは相手に圧力をかけ、弱いハンドやマージナルハンドをフォールドさせることが期待できます。加えて相手のナッツ級以外のアグレッションを下げる事ができ、リバー、ターンのコントロールが可能となります。

2.相手のプレイスタイルの利用:

相手がタイトなプレイヤーであれば、彼らはリスクを避けるために弱いハンドをフォールドする可能性が高くなります。この心理を利用して、マージナルハンドでも積極的にベットすることで、相手をフォールドに追い込むことができる場合があります。

3.ブラフとのバランス:

マージナルハンドでの大きなベットは、時にブラフとして機能します。これにより、将来的に強いハンドで同じようなベットを行ったとき、相手に真剣に考慮される可能性が高まります。

インポジションで戦略を最大化

1.情報の豊富さを活用:

インポジションでは、相手のベットやチェックを見ることができるため、その情報を基にして自分のアクションを決定できます。これにより、相手の弱点を突くタイミングや、ブラフを仕掛ける最適な瞬間を見極めやすくなります。

2.ベットサイズによる情報の調整:

 

ベットサイズを調整することが容易になります。ベット額によるレンジの構築や情報の提示などこの人はセカンドヒットでもそのサイズを打つのか、ドローでもブラフするのかなどショウダウンした際にアクションレンジの情報を残す事ができます。

3.戦略の逆転:

予測可能な行動を意図的に示しておき、相手がそのパターンを把握したと考えたら、完全に逆のアクションをとることで、相手の計画を狂わせます。インポジションでは、このような戦略的な逆転を行うための追加情報が手に入りやすいので活用しやすいです。

4.フォールドエクイティの最大化:

相手のアクション後にアクションを取ることで、そのハンドでのフォールドエクイティがどれだけあるかをより正確に評価できます。特にマージナルハンドで攻撃的にプレイする場合、相手がどの程度抵抗するかを見極めた上で、プレッシャーをかけることができます。

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